地域に開かれた あおいけあを見学して

先日、神奈川ネットのメンバーで藤沢市六会にある「あおいけあ」を見学会しました。「認知症になっても住み慣れた環境のもと、穏やかに年を重ねたい。」「命ある限り自分らしく生き、一人の価値のある人間として存在したい。」そんな願いを実現できる、地域と密着したサービスを目指しています。■サテライトいどばた■グループホーム結■小規模多機能型居宅介護おたがいさんの3棟があります。そしてそれを結ぶ道路、そのスペースには小さな池があり、井戸があり、うろのある老木の柿の木があり、ちょとした畑があり、温かな雰囲気のある空間でした。塀と垣根をあえて取り外したことにより、表道路と裏道路をむすぶ抜け道となり、近所の子供達や大人が自由に行き交えるように設計され、子供達が立ち寄ったり、イベントに参加したりと、地域を巻き込んだ施設となっています。人とどう繋がりを作っていくか、昔は当たり前になっていたご近所付き合いも、個人情報保護法とか、人に迷惑かけない様にとか、隣は何をする人ぞとどんどん疎遠になっていく中、色々工夫されていました。ご近所に、おすそわけする場合でも、紙皿ではなくちゃんとしたお皿で配るそうです。当然お皿を返しに来てくれる。そこで繋がりが少しづつ出来てくる。道路向かいに公園があり、定期的にお年寄り(利用者)と清掃や草むしりに行くとのこと、公園はきれいになり、近所の人達は感謝の言葉をかけてくれて、喜びとなる。お年寄りがベンチに腰掛けていれば、不審者も出て来ず、子供達は、安心して公園で遊べる。お年寄りは地域の大事な資産とのことでした。それぞれの方達が昔取った杵柄を発揮することで、安定して生き生きと生活されている様子が伺えました。

 制度に縛られた生活支援ではなく、その人がその人らしく自宅で生活している延長線の生活が継続されている事の大切さを、改めて感じてきました。(Y)