飛行機騒音の評価を適切に

厚木基地爆音防止既成同盟と第5次厚木基地爆音訴訟主催の番協会に参加しました。講師は訴訟団の弁護士 関守麻紀子氏です。

昭和48年に飛行機の環境基準が決められた後、民間機と軍用機のうるささが違うことが認識され、昭和55年に少し基準が変わりましたが、2013年まで飛行機だけの基準値で測定をしていました。しかし、2013年に道路騒音や在来鉄道、新幹線、民間航空機、軍用機の騒音の基準を同じ尺度で測れるようになりました。その結果、航空機の騒音基準は道路騒音など他の基準よりずっと緩いことがわかりました。また、民間航空機と軍用機を比較すると、軍用機は音量が大きい、音質が金属的、不定期な飛行により、市民が「うるさい」と感じるここが測定からも証明できました。騒音暴露量(Lden)と社会調査から非常にうるさいと感じる人の割合が28%(%HA)の関係をグラフにしてみると、厚木基地の米軍ジェット機が岩国移駐した後も、軍用機騒音が郡を抜いて高いことがわかります。現在の軍用航空機に適用される基準値が緩すぎることが証明されました。米軍ジェット機が岩国に移駐する前の騒音は身体にも影響うるさかったうるさかったのですが、今の状態でもうるさいことがわかったのです。軍用機の騒音防止基準をもっと厳しくすべきです。

しかし、国は今年4月に突然、厚木基地の爆音エリアの見直しを言い出しました。厚木基地の使われ方が、岩国移駐後変化して、パトリオットミサイルの防衛訓練や、化学、生物、放射能、核(CBRN)の訓練を行ったり、オスプレイの敵期待整備の拠点が厚木基地に隣接する会社が請け負うことになった、米海兵隊航空部隊の訓練拠点の計画などがあります。厚木基地にまだジェット機が飛来することもあります。おまけに国の見直しは、40年も前の測定方法で騒音エリアを小さくしようというものです。今、見直しすることは適切ではないし、今後、見直しをするときは新しい基準で騒音エリアを再考すべきとの話でした。

多くの市民に、岩国移駐後は静かになった、ということではなく、自動車騒音に比較すると、軍用機は、ずっとうるさい.ということをお知らせしていきます。また、藤沢市にも、国の爆音エリアの見直しはすべきではない、という申し入れを行います。藤沢市との懇談の様子はまたお伝えします。