高濃度の放射能が検出された下水汚泥の焼却灰の保管状態を見学

沈殿池の上に置かれた焼却灰
沈殿池の上に置かれた焼却灰
昨日、青木議員とネットメンバーで辻堂浄化センター(下水処理場)で高濃度の放射能が検出された焼却灰を見てきました。
 今までは、セメント業者に引き取ってもらっていましたが、放射能が検出された現在は、受け取りを拒否され、現場で保管しています。
 焼却灰は毎日約3トン出ますが、全量1トンのポリ袋、土のう袋と2重に入れて保管していました。置き場所は、下水処理場の沈殿池の上。しかし、何トンもの重さに耐えるようには設計されていないので、梁のあるところにだけ置いてあります。今後は使われていない沈殿池にも置くことにしていますが、それでも今年度いっぱいでこの場所には置くところがなくなるということでした。まだ、1年半くらいは放射能が出続けると考えられ、保管する場所が大きな課題となっています。
 放射能測定器を持って行きましたが、土のう袋の周りはやはり高い数値が出ました。しかし外に出ると、平常の数値に下がり、近隣には漏れていないこともわかり安心しました。

 東京電力が補償をしてくれなければ下水道料金の値上げは避けられません。しかし、全国莫大な補償をすれば電気料金が上がるでしょう。原発は環境にやさしい、安定した供給ができる、と謳っていましたが、事故が起きた時は大変なことになることがよくわかりました。原発に頼らない、持続可能な自然エネルギー政策を促進していくべきだと、再認識して帰ってきました。(植木)