福島からの声を聞く

吉沢正巳氏(正面左から4番目)の話を聞く
吉沢正巳氏(正面左から4番目)の話を聞く
 震災後、家族同然に暮らしてきた牛たちの命を助けたいと訴えるエム牧場 福島の浪江農場長の吉沢正巳さんの訴えを聞きました。
 福島原発の被害により警戒地区となった浪江町には「家畜と人間どちらが大事か」ということを迫り、警戒区域内の家畜は殺処分の指示がでました。
 この中でエム牧場は330頭の和牛を牧場内に放し、定期的に飼料を運び入れています。被ばくした牛たちを研究などに生かす道を認めてほしいと訴えています。しかし、家畜が牛舎の中で全滅したところもあり、昔の仲間との間に大きな溝ができてしまったり、コミュニティが崩れてしまったことは今後の復興に大きな課題を残すのではないか、との話もありました。
 実際の話を聞いたり、写真を見ることでより身近に、深刻に放射能汚染について考えさせられました。