杉並区の教科書問題をめぐる市民の動き

 先日、藤沢市で育鵬社の教科書が採択されたことを憂う市民の会でフォーラムが開かれました。
 そこで、表題のお話をされたのが東本久子さんでした。東本さんはPTA活動の中から教育問題について考え、市民運動につなげた人です。杉並区では1999年に当選した区長が教育改革に取り組み、教育委員を次々と入れ替え2005年に育鵬社の教科書を採択しました。この間、区内の学者、文化人、弁護士、市民300人以上で教育委員選任反対のアピールを行ったり、区役所を人間の鎖でとりまく、などダイナミックな活動を行っています。
 2011年の教科書採択では新区長のもと、育鵬社の教科書は却下されました。
 「みんな検定に通った教科書でしょ。育鵬社の教科書のどこが悪いの?」あまり興味のない保護者が多いのですが、教科書がこどもに与える影響は多大なものです。切り口を変えながら今も教科書に興味を持とう、と多くの市民を巻き込んだ活動しているお話は得るものが多かったです。

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