憲法フォーラム 「憲法と東アジアの平和」に参加して

北朝鮮拉致被害者家族であり、東京電力の元社員だった蓮池徹さんの講演を聞いてきました。

今の日韓関係では、拉致被害者問題解決は吹き飛ばされてしまった。平和的に解決していくには韓国の協力がぜひとも必要である。しかし、自国を礼賛し、他国を罵倒している日本の現状では、国粋主義に陥り、何も得るものはない。制裁を強めるのではなく、話あいを重ねることで解決するべきと話されました。新潟では韓国から来た若い旅行者がハングル語で話していると、老婦人が突然、罵声をあびせたそうです。私たちは国対国ではなく、顔の見える関係、人と人の関係を築くことから見えてくることから平和の関係を築くこと、武力による平和構築はできない、ということを心に刻みました。

もうひとつ、原発問題では、原発再稼動反対の理由を3点挙げられました。

① 核のゴミの最終処分場がない。日本の保有するプルトニウムは46トン、長崎の原爆役6000発分に相当する量があり、世界から日本は核武装するのでは、との疑念も生まれている。

② 「世界で一番厳しい規制基準(旧安全基準)」は大嘘である。原子力規制委員会、規制庁と行っても知識、経験が豊富なアメリカとは比較にならない。

③ 完全な避難計画などできない。国は自治体に避難計画を丸投げにしているが、現実的には避難できない計画がいっぱいある。

東電の元エンジニアから聞く理由は息もつけないほど衝撃的でした。やはり原発はいらない。持続可能な自然エネルギーに早く政策転換するよう、活動していく必要があります。(大桑)