海から見る地球~気候変動と海洋プラスチック問題 学習会からみえたもの

本日、14日のタイトルの学習会には会場を埋め尽くす人で埋まり大盛況でした。

講師 武本氏はプロダイバー・環境活動家として海の現状をスライドで交えながらわかりやすく説明してくださいました。

昨今の海の中は温暖化により珊瑚が白化し、熱帯魚が今までいなかった下田あたりにまで年中見られること、日本の低気圧や台風による被害、自然現象は海上からはとっくに予想できたものであるとの話から、プラスチックが海洋にプカプカ浮いている、などを映像を交えながらわかりやすく説明していただきました。

何故、マイクロプラスチックがいけないか。それはプラスチック製品に添加物が配合されていて、紫外線に当るとプラ製品がぼろぼろになり、いろいろな有害物質(フタル酸エステル)を吸着させることが一番問題で、子宮内膜症や乳がんになる可能性が大きく、EUでも今年の4月に禁止したのに対し、日本だけが野放し状態であることがわかりました。また、フランスのムール貝の生殖器から100%マイクロプラスチックが検出されたそうで、食物連鎖で私たちの身体の中にも取り込まれ、将来の子どもたちに影響がでるのではないかと考えてしまいました。

では何故、日本の対応は遅れているか。今までは東南アジアに廃プラの輸出していたことから問題意識が薄いこと(これって自分の家のゴミをどこかに捨てて、アア、うちはきれいだって言うことと同じですね)また、燃やせばいいと考えていることやリサイクルされればいいと思っていることが問題なのではないかとの話に、3R(リデュース・リユース・リサイクル)でまずは使わないことから始めなければいけないことを思い出しました。

バイオプラスチックも、全部がバイオでできていないプラガ多く、よく見ないといけないことなどがわかりました。

日本は世界の環境意識から大変遅れていることを痛感しました。私たち一人一人がプラスチックを使わない生活に変えていくこと、周りの人たちにプラスチックを使わない生活を勧めることから少しずつでも進めましょう。プラの問題は「待ったなしの状態」であることを認識すべきという学習会でした。