携帯基地局・電磁波問題の学習会 開催

3日(日)雨降る中、電磁波の学習会に大勢の参加者がありました。

講師の大久保貞利氏のわかりやすいお話に後半では会場からの質問が相次ぎ、疑問に感じている人が多いことがわかりました。

学習会の内容は

1 携帯基地局は365日・24時間照射することで逃げることができないことから、フランスやインド、チリ、オランダなどで次々に携帯基地局の撤去の判決が出ていること

2 高周波の電磁波規制については、国際的に日本の規制値がゆるく、今のままでは、携帯基地局による健康被害が多くなる恐れがあること

3 デメリットはアメリカNTP(国家毒性プロジェクト)携帯電話電磁波は精子に影響する、発がん制の明確な証拠がある、IARC(国際がん研究機関)では、極低周波磁場、高周波地場は発がん性の可能性がある、と位置づけている

しかし、日本ではこのような世界の流れをマスコミは報道せず、国も経済優先でデメリットの情報を流さない、携帯会社は日本の基準を守っているので、基地局の電磁波は安全であると主張し、住民の声を大事にしないことが問題である。などの話がありました。

携帯電話は便利ですが、余計な電磁波を浴びないため、通話時はイヤホンにして、耳に直接つけない(脳に与えるダメージを減らす)、余計な電話はかけない(固定電話にする)、混雑しているところでは使わない(携帯電話を使わないゾーンを作る)などの配慮が必要であり、基地局については、高周波の基準を厳しくすることや、子ども関係の施設周辺には設置しないこと、周辺住民の合意を得ることが大前提となると思いました。

また、鎌倉市では「携帯電話等中継基地局の設置等に関する条例」があり、基地局を設置・改造使用とするときは、事前に市に届け出ることや計画概要を近隣住民にに説明し、周知することなどが決められています。参加者からは、自分の家の隣に携帯基地局が設置されたため、電話会社に周辺住民で撤去の署名をだしたところ、設置に賛成の説明会なら開催するが、このような行為は迷惑だ、と言われた、という発言もありました。藤沢市でもこのような条例を作ることが必要です。(U)