● 発達性ディスレクシアをご存知ですか?(1)
読み書きの困難さが主な症状である発達性ディスレクシアの出現頻度は全体の約8%と言われています。
小中は「40人」クラスに「3人」はいる計算。聞いて理解することや、発話で相手に伝えることには問題が無いにも関わらず、文字や文章を読む・書くことに困難さのある障害です。日本の発達障害のなかで最も多いのに、適切な支援を受けられない子どもたちが多いのが現状です。
発達障害者支援法によると、「市町村は、母子保健法、第十二条及び第十三条に規定する健康診査を行うに当たり、発達障害の早期発見に十分留意しなければならない。」とあります。しかしながら、知的に遅れのないディスレクシアの子どもたちは検診ではほとんど見つけ出すことが出来ません。
学習に困り感を持つ時期や内容が一人ひとり違うことも早期に見つけ出すことを難しくしています。子どもが、授業や自宅学習に対して嫌がる、やる気になれない、などの様子が見られるようであれば、客観的な検査を受けて速やかに支援へ繋げることが望まれます。
まずは、学校、保護者、市が連携してどの時期でも速やかに支援に繋げていく為の体制作りが必要です。(S)