「街路樹」を考える

街路樹はなぜ切られるのか(2)

なぜ街路樹を植えるのでしょうか。やはり第一に歩行者を強い陽射しから守ってほしいし、道路が高温になるのを防いでくれたら、と思います。

近頃目にする強剪定するのではなく、横に枝が広がり歩道や道路の上を覆うようにはできないものかでしょうか。緑のトンネルのイメージです。

枝が横に張りにくい剪定

 

片瀬山の街路樹伐採の現場・片瀬中学校前の道路を歩きました。

通りかかった地域住民の方にお話を聞いてみると「街路樹が切られるのは寂しいことだが、維持するのには多くの予算がかかると言われれば、仕方がない。色々な意見があるから」とおっしゃっていました。

街路樹のほとんどが伐採された北側の歩道は、木陰がなくなっていました。坂道なので、これからの季節はますます歩くのが大変になりそうです。間隔を見直し、木を植えたとしても木陰の恩恵を受けられるまでに数年かかるでしょう。

木陰がなくなっていました

 

地球温暖化が進み気候危機と呼ばれるようになりました。肌感覚でも年々暑さが早く訪れ、秋が短くなっていることを考えると、街路樹がただ真っ直ぐ等間隔に植えられていれば良い、というものではありません。「予算」と言われるとなかなか反論しづらいのは確かですが、何にどのくらい市の税金を使うのか、市民の側も考えてみるのも大切なのかもしれません。