学習会「携帯基地局と電磁波~それでも安全というのですか」

学習会 は「仏・ベルサイユ高裁の基地局撤去判決」からスタート

6月7日 (土) 明治市民センターで、電磁波問題市民研究会事務局長 大久保貞利氏「携帯基地局と電磁波~それでも安全というのですか」の学習会を行いました。 30人会議が満席になるという、 電波に対する関心の高さが窺える会でした。 2022年、 23年に続いて3回目の学習会です。

表題の通り、携帯会社ブイグ社は「電磁波の安全性を証明していない」とした仏・ベルサイユ高裁の基地局撤去判決 (2009年)から始まった学習会でした。

「ヨーロッパでは基地局電磁波は危ないが常識だ。日本が非常識! アメリカも電磁波は危ないと知っているし、 ドイツは頻繁にマスコミが報じている。 日本は報じない。日本の大新聞は書けない」

「規制値が1ケタか2ケタの予防原則のEU、 規制値がとても高いのに(1000 /cd)誰も騒がない日本、水俣病、カネミ油症などの公害が示すとおり、 人が死んでから騒ぐのが治療原則の日本」

「安全性の立証責任は製造側にある。 100%安全でない場合リスクを負うのは住民だ」

「説明会を開かせる条例を藤沢市でもつくらなければいけない」

今回の学習会では、予防原則思想のある国と比べて、日本は命や健康を軽視する国であることが浮き彫りになり、大久保氏は「困ったもんです」 を何度も繰り返していました。

 

「電磁波過敏症」当事者から

電磁波過敏症は WHO によって公式に認められています。娘さんの深刻な過敏症状のために引っ越しを余儀なくされ、 今年、 二宮町で条例制定にこぎつけた村越さんの話に続いて、40代男性の電磁波過敏症の当事者からも話を聞くことができました。

「目の痛み、血圧が急上昇したような頭の圧迫感、思考力低下、倦怠感」

「スマホ、 インターネットをやめ、 炊飯はガスコンロ」

「今日、東京から電車で来たが、車内で寝ている人以外は全員スマホを使用、 体調が悪くなる。スマホを使っている人が怖く見えるのがしんどい」

「通信端末と基地局はセット、スマホを使っている人は基地局を求めている。 誰かに犠牲を要求しているようなもの、スマホを使う人の近くで、病んでいる人がいることも考えてほしい」

 

質疑応答

Q.基地局が建つと、 説明会を開かせるのは難しいのか?

A. 基地局はいきなり建つ。 地域が立ち上がれば基地局はできない。条例がある自治体もある。

 

Q.サブ6は5Gより進んだものなのか?

A. 3G、4G、5G みんな危ない。 サブ6やめたほうがよい.

 

Q.測定器で測ったら電磁波が強い。 防ぐ方法は?

A.シールドカーテン。 段ボールにアルミを貼る。 アースをとる。家の中も外も測る。 家の中に原因があることもある。

 

参加者の声

・娘が小学生の頃、2003年からサンディエゴで暮らした。 校地に基地局があり子どもが癌になるからと、 PTAが毎週ミーティングして騒いでいた。

・日本の規制値はおかしい。 自分の地域 伊勢原市でも講演会をしてほしい。

・基地局が命に関わる危険があると感じた。 当事者の切実な体験を伺い、 学びの多い時間だった。

・人の命が軽んじられ、国は誰のためにあるのかと思う。 人数は少なくても困っている人の立場

になれる人でありたいと思う。

・ひとりでも多くの仲間を増やしましょう。

 

 

化学物質過敏症や、5G ドローンが農薬を撒くスマート農業の危険性にまで話は広がり、貴重な意見や感想を聞くことができて、 今までにない充実した勉強会でした。 命を大切にしない今の政治に疑問を持つ方が多くいられることに意を強くしました。 遠くからの参加者もあり、私達の活動が広がっていることを実感しました。

 

鎌倉・二宮・大磯にならって藤沢市も条例制定へ!

(Y.S)