藤沢の教育委員会は議論なしのまま採択
県内で次々と中学の教科書の採択結果が出ています。藤沢は4年前から歴史、公民において育鵬社の教科書が使われています。育鵬社版の教科書は、戦争の反省や平和や一人ひとりの人権を大切にすることに対し、他の教科書より劣ると考え反対しています。そこで藤沢で行われた7月29日の 教育委員の教科書採択の会議を傍聴しました。
藤沢の教育委員会は、委員長を含め5人の教育委員が机を囲み、市の教育委員(職員)が質問に答えられるように並びます。その後ろに100人の傍聴者が見守りました。各教科書に対し、各委員5人がどの教科書がよいか、意見を述べ、多数の支持を得た教科書を淡々と採択していきます。歴史、公民も吉田教育長が東京書籍を推薦しましたが、ほかの委員は育硼社がよい、ということで、あっという間に決まってしまいました。委員同士の論議、市職員に対して質問は一切なく、各委員の考えを披歴するのみです。歴史、公民については、現場の教師の評価は凄く低かったのに、その点には触れられずじまいでした。現場や保護者の意見を汲んでほしい」という署名の声は教育委員にはとどかなかったようで、残念でした。
今後も、若い世代を対象に学習会などの機会を設けていきます。