日本の航空機騒音基準は緩すぎる

全国基地爆音訴訟原告団連絡会議に参加しました。

普天間、嘉手納、新田原、岩国、小松、横田、新横田、厚木の軍事基地の状況を共有化した後、航空機爆音の被害について学びました。

講師は北海道大学工学研究院 教授の松井利仁氏。爆音裁判についてのアドバイスや、WHO調査から騒音による健康損失は家庭内事故、大気汚染、交通事故につづき4番目であり、この騒音の中に航空機騒音も含まれていること、欧州WHO環境騒音ガイドライン(2018年)では、音源別にガイドライン値を定めていて、航空機騒音のWHOの勧告値は45dbなのに対し日本は62db。夜間はWHOの勧告値は40dbなのに対し、日本は定められていないことがわかりました。日本の環境政策、特に騒音対策は遅れているとの指摘があり、納得しました。厚木基地の米軍ジェット機は岩国に移転しましたが、8月27日には米軍のスーパーホーネット2機が1本の滑走路から同時に2機離陸するという危険な行為もありました。また、移転後はオスプレイを含む数多くのヘリが藤沢上空を飛行しています。日本なのに、日米安全保障や地位協定により、日本国民の安全を守ることができないことに対して、今後もしっかりと声を上げていかなければなりません。(植木)