藤沢の教科書採択 傍聴記

今日、藤沢市の教育委員会の傍聴に行ってきました。審議内容は中学校の教科書の採択について。傍聴者枠75名に対し、150人以上の希望者が殺到し、抽選が行われました。抽選に外れた人は別室で音声のみですが聞くことができました。

藤沢市は2012年から中学の歴史、公民の教科書は育鵬社のものが採択され使われていました。しかし、育鵬社の歴史教科書は国家主義が色濃いもので、ネット藤沢では育鵬社ではない教科書を使ってほしいと他団体と協力し、学習会に参加したり、署名活動などを行ってきました。

本日の委員会では、教育長が各学校の調査研究や採択審議会の答申を尊重し、市民の声なども参考に審議するという方針を述べた後、各教科の教科書について、5人の教育委員が順番に子どもたちのためにどの教科書が良いか、を発言していきます。

歴史教科書では東京書籍を推薦する人が3名、帝国出版を推薦する人が2名で東京書籍に決定。公民でも東京書籍を推薦する人が多く、東京書籍に決定しました。私たちちの活動が実り、ホッとしましたが、教育委員は首長が任命するので、そこに政治的意図が働くことがあり、現場の先生が市民の声が反映されない結果になることがあります。任命権についても再考の余地があります。(植木)